こんにちは、スミノフです。
むぎとろくの続きです。
ろくはひとりぼっち。
ひとりじゃないけどひとりぼっち。
むぎはろくに全く興味がありません。
ろくに興味がないというよりはパパ・スミノフ・ごはん以外は
意識の対象外なのです。
むぎはパパやスミノフにいつも甘えてきます。
ろくはヒトに甘えることはできません。
(以前は膝に乗ってきましたが、嫉妬のむぎにどやされるのです)
それでも赤ちゃんの時の刷り込みでしょうか、むぎのことは大好きなのです。
だけど側に近寄ることはできません。
そしてヒトに近寄ることもできません。
本棚の上からパパやスミノフやむぎを眺めるだけです。
一人の時の孤独は本当の孤独ではありません。
大勢の中での孤独が本当の孤独です。
そのうち、みんながリビングにいる時は寝室へ、みんなが寝る時はリビングへ移動するようになりました。
心を守る自衛だったのでしょうか。
スミノフは猫の気持ちに全く頓着しませんでした。
犬のように解りやすくないし、猫は単独行動の動物という思いもありました。
でも一番の理由、それはむぎを溺愛していたからです。
ろくを威嚇するむぎを怒り過ぎて、むぎが自閉症のようになってしまった時、
むぎを怒らないですむように、猫にはあまりかまわないようにしようと思ったのです。
本当に罪深いスミノフです。
冬になりました。暖房が必要な季節です。リビングはぽかぽかですが、寝る時は暖房を消してしまいます。
スミノフたちは寝室へ移動します。
ろくはリビングへ移動します。
ここにきてやっとスミノフはろくが寂しいのではないかと気付き始めます。
ろく、どうしていつもみんなと違うところにいるの?
抱き上げようとしました。
ギャーっ!!
全身で拒否されました。
ひっかかれました。腕を抱え込まれ猫キック。思いっきり噛みついています。
ひどい流血です。とても痛いです。どうしたの、ろく!
痛さをこらえて抱きしめますがろくは大暴れでひっかきながら逃げていきます。
何度も流血する程噛まれて猫キックされ、何度も抱きしめて首や胸をひっかかれ逃げられて何か月か経ちました。
ようやく ろくの涙と同じ量の血が流れたのでしょう。
少しづつろくの暴力が収まってきました。
まず猫キックの爪が仕舞われました。
噛みつかなくなりました。
そしてみんなと同じ空間にいるようになりました。
一緒にコングで遊んだり
お話を聞いたり、
寝る時はスミノフのベッドで寝ます。
これでも爆睡中
今、ろくは8歳を超えています。
しかし今でもろくは矛盾の中で悶えているように感じます。
他の猫は歩みは遅いですが、少しづつ打ち解ける方向へ向かいます。
ろくだけは何時までも頑なです。
むぎとななだけがろくが認めている仲間です。
甘えたいけど甘えられない、仲間が作れない、でも一人が好きなわけじゃない、だからといって誰かと一緒は居心地が悪い・・・近づきたいけど近づけない、近づいてくると逃げたくなる、もっと近づかれると思わず攻撃してしまう、喧嘩したいわけじゃない、一人は嫌なの、でも甘えられない、甘えたいけど行動に移せない・・・矛盾のループから抜け出だせず、常態化してしまったのです。
ごめんね、ろく。子猫の時にもっと抱きしめてあげればよかったね。
スミノフは今ろくの事一生懸命考えているよ。
少しずつでいいから、まわりを見てみよう。
みんなろくの事好きなんだよ。
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