こんにちは、スミノフです。
8日前のメンバー紹介 ろく - その①では
to be continued
で終わりました。
今日はその続きです。
段ボール箱を開けると、
そこには今まで自分が思っていた子猫とは
全く異なる子猫が横たわっていました。
最初に
何故この子は目の焦点が合っていないのか、
これで見えているのか、と驚きました。
次に
ずっと聞こえてくる肺のガラガラ音が
気になりました。
水でも溜まっているのでしょうか。
あまりにも小さく痩せていて、
それなのにカエルのような膨れたお腹、
顔にも手にもいたるところに
膿がこびりついています。
お医者さんまでは保たないかもしれない。
とっさに思いました。
ここには電車で遊びにきました。
お医者さんまで少なくとも2時間は掛ります。
しかしやらないわけにはいきません。
むぎ用カート（通称むぎバス）に
子猫をタオルでくるんで乗せ、
むぎは並走、ひたすら駅までダッシュです。
やっと駅まで着きました。
すると動物病院の看板があります。
すぐに電話すると、どうやら見てもらえるようです。
出てきたのは優しそうな女の先生でした。
「こんにちは、子猫を拾ったとか。
見せてください。」
子猫を恐る恐る差し出します。
うんともすんとも言わない子、どのくらいもつのかしら…
先生「ああ、ちょっとカゼをひいているのね、
いわゆる猫風邪と言われるものです。
直ぐになおりますよ」
えー？
今にも死んじゃいそうに見えるけど…
先生「抗生剤を注射すれば一週間後にはけろっとしてますよ。
死ぬなんてことは1％も無いですよ」
スミノフは死ぬなんて言ってないのに…
顔に出てたかしら？
でも膿もこんなについていて
全身はどうなっているのかしら？
それとも皮膚病？
先生「目ヤニや鼻水がこびりついてますね。
こうやってお湯でふやかして櫛をあてれば、
ほら取れた。皮膚はきれいですよ。
ふふ、美人さんですねー。」
⁉️ 美人？怖いくらいのロンパリだし！
この子は視神経の統制かとれない程
具合が 悪いのでは？
先生「あらこの子、すごく美形ですよ。
シュンマクが出てるだけよね〜。
風邪が治れば直ぐきれいな目になりますよ。」
シュンマクってなに？後でググろう。
いやそんなことよりこのガラガラ音は？
肺に水でも溜まってるんじゃないかしら？
先生「ゴロゴロいってかわいいわね。
甘えん坊さんかな？猫は初めてですか？」
そう、スミノフたちは猫とふれあったことがなく、
猫のゴロゴロを知りませんでした。
先生「この子をどうするおつもりですか？」
元夫「一先ずウチで様子を見ます。
体調が整ったらまた考えます。」
その言葉に先生は診察台から大きくザッと後ろに下がり、
深々と頭を90度以上下げられました。
「ありがとうございますっ‼️」
動物病院にはこんな子が年中やってきます。
飼って貰える子は少ないでしょう。
動物が好きで獣医になった人にとっては、
みなしごを家に入れて貰えるだけで
感謝なのでしょう。
受付で会計を待つ間思いました。
この子痩せっぽちなのになんでお腹だけ
こんなに膨れているのかな。餓鬼みたい…。
すると再び先生が出てこられました。
「一週間後にそのわんちゃんのかかりつけの病院で診てもらってください。
多分寄生虫でお腹が膨れているのだと思います。」
スミノフは病院ではほとんど言葉を発していないのに、
次々と言い当てる先生が少し怖くなりました。
先生はサトリなのでしょうか？
先生は静かににっこり笑っていらっしゃいました。
とさ。
保護した翌日の写真です。
先生には大丈夫と言って貰いましたが、
そのヴィジュアルからとても助かるとは
思えませんでした。
悲しい思いは残したくなかったので
当日は写真を撮りませんでした。
こちらもひょっこりはん
少し経つと先生がおっしゃったように
だんだん美人になってきました。
かわいいね、ろく！
台風19及び20号。
どうかあまり大変なことになりませんように。
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